log in

fanzhen0019's reviews


bermei.inazawa様

IIDXを始めてから、もう十年以上になります。人生の長い時間を、このゲームと共に過ごしてきました。音楽が好きなこともあって、IIDXの曲はほぼすべて覚えているのですが、その中でも「泰東ノ翠霞」は特に心に残っている一曲です。IIDXではあまり聴くことのない、特色ある民族的な歌唱がとても印象的でした。

十年ほど前、私は人生のどん底とも言える時期を過ごしていました。そこから抜け出した後、偶然この曲のフルバージョンを改めて聴き、このジャケットを目にしました。それまではロングバージョンがあることは知っていても、このジャケットの存在は知りませんでした。歌詞を見つめながら聴き、最後にジャケットを眺めていたとき、涙があふれてきました。

そのジャケットは、まさに私がどん底にいた頃に思い描いていた、命を終える場所そのものだったからです。山の中で、ひとり静かに消えていく。ジャケットの白鹿を見つめていると、すべてを見透かされているような気さえしました。まるでその瞬間、自分が歌詞に描かれた情景の中にいるようでした。夜明けが空を染め、朝露が垂れた葉から滴り落ち、森の中で私ははっと目を覚ます。山の神の化身は、ただ傍らで静かに私を見ている。命を冒涜しようとした私を咎めることもなく、ただ、見つめている。その瞬間、すべてが腑に落ちたような気がしました。

あのときは本当に長い間泣いていました。これが音楽の力なのかもしれません。前回のM3でおっしゃっていたように、当時はなぜIIDXがこの曲を選んだのか、ご自身も意外に思われたそうですね。そんな巡り合わせの中で、この曲が世界のどこかにいる、まったく縁のない一人の人間に、静かに影響を与えていた。本当に素敵なことだと思います。

長々と書いてしまい、申し訳ありません。ここまで読んでくださったのなら、改めて感謝の気持ちを伝えさせてください。霜月はるかさんとともに、このような作品を生み出してくださり、本当にありがとうございました。

2026.10.25

[15]
labs | discord | github | rules | descriptors | edit queue
0.0062351226806641s